Q.妊娠中に飲んでも良い漢方薬を教えて下さい。

 A. 妊娠中に飲んでも良い漢方薬は体質によって決まります。

漢方薬は、西洋薬と違い、胎児に直接影響を与える事はありません
でも、体に合わない漢方薬を長期間続けると、可能性はごく僅かですが、流産の原因になる事があります。

次の2つに注意して下さい。

1. 瀉薬と補薬

 漢方薬には、外部から体の中に入り込んだ邪気や、体内で出来てしまった毒素を取り去る働きものがあります。
 これを「瀉薬」といいます。
 これに大して、体に必要な栄養、気血などを補うものを「補薬」と言います。

 瀉薬は、邪気や毒素がある時は、その邪気や毒素をとるように働きます。
 しかし、邪気や毒素がなくなったのにいつまでも瀉薬を飲み続けると、流産する可能性が無いとは言い切れません。

 ですから、妊娠中に瀉薬を使う時は、邪気や毒素がある時だけにして、治ったらすぐに止めるようにします。

 瀉薬は、気血を消耗する事が多いのでアレルギーなどでどうしても妊娠中に、瀉薬を長期間使う必要がある場合は、補薬を併用します。


 これに対して補薬は妊娠中に飲んでも安全です。
 というのは、妊娠中は、胎児に栄養をとられるので、殆どの場合に気血の不足になるからです。
 とはいっても、必要なものを必要なだけ補うのが一番効率的なので、何でもかんでもやたらめったら補うというのはお勧めしません。

 ですから、妊娠中に補薬を用いる時は、何が足りないのか有る程度判断してから、足りない物を補うほうが良いでしょう。

2. 熱と寒

 漢方薬には、体を温めるものと、冷やすものがあります。

 冷え性の人が、冷やす漢方薬を飲み過ぎると、よけいに冷えて体調をくずしてしまいます。

 また、暑がりの人が温める漢方薬を飲み過ぎると、体内に熱がこもり、血が動かされ、流産の可能性があります。

 熱と寒の注意は、妊娠時に限った事ではありせんが、妊娠時は体が敏感になっていますから、特に注意する必要があります。


 その他の注意点

  日本で許可されていない朱砂などには、水銀が含まれていて胎児に良くありません。
  海外旅行や個人輸入でお薬を購入する時は充分注意してください。
  当店の漢方薬には、勿論、このような物は入っていません。


漢方相談の杏村(あんずむら)