不妊症の漢方治療について  黄体機能不全


多嚢胞性卵巣などで、排卵障害などがあると、基礎体温の高温期が短くなり、黄体機能不全のようになる事があります。
この場合は、排卵障害の治療をしいてく事が必要です。

排卵は比較的スムースなのに、高温期が短い(10日以内)、あるいは低温期と高温期の差が0.3度以下の場合は黄体機能不全の可能性が
高いので、漢方でも黄体機能不全の治療をします。

この場合は、周期療法が最も効果的です。

黄体ホルモンは漢方では腎陽と考えます。
ですから、腎陽を補う事が基本です。しかし、やみくもに腎陽ばかり補っても効果は出ません。
次のいくつかの点を考える事が必要です。

 陽は、陰の基礎の上になりたっている
  陽を炎とすると、陰は燃料です。
  燃料を与えずに、火をつよくすると、やがて燃え尽きてしまいます。

 陰と陽は転化する
  高くジャンプする為には、深くかがみ込む必要があります。
  低温期に深くかがんで、排卵期に一気にジャンプする事で高く長い高温期を作る事が出来ます。

 勢いが大切
  自転車で坂をあがるとき、坂にさしかかってから思い切りこいでも手遅れです。
  坂の手前で勢いを付けておく事が大切です。
  黄体機能不全の場合も、高温期だけの治療では効果が出ません。

 周期療法が有効
  周期療法は、ブランコをこぐ事に似ています。
  ブランコをこぐ時は、タイミングによって力の入れ方が違います。
  周期療法もこれと同じで、生理の周期にあわせてお薬を使い分ける事により、体の変化を助けるものです。
  ですから、何周期か周期療法を続けると、ブランコの勢いがついて、高温期も良い状態になります。
  1ヶ月だけの周期療法では効果が出ません。

どのようなお薬が良いかは、千差万別です。
周期療法も体質改善ですから、全員に同じという訳にはいきません。
体質や状態、季節などによって使うお薬は異なります。


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