不妊症の漢方治療について  子宮内膜症


子宮内膜症の場合の不妊治療は、普通の不妊治療とはかなり違います。
普通の不妊治療は、卵巣の機能低下を防ぎ、卵の質を良くする、内膜を厚くするなど、腎精や血、気などといったものを充分に補い、この部分の働きを良くします。
また、周期療法などで、生理周期のリズムを強化します。
これらは、漢方的には栄養を補う「補法」と考えられます。

しかし、内膜症の場合は、補法だけでは効果が出ません。
必ず、汚れを綺麗にするものが必要です。

汚れは、淤血(おけつ 血液の汚れ)が多いですが、それ以外に痰湿、湿熱といったものもたまっています。
痰湿(たんしつ)は、汚れた水、脂、繊維です。
湿熱はよごれた水に熱がこもったようなもので、炎症を起こしているような時によく見られます。
ですからこれらの汚れを綺麗にする事が大切です。

子宮内膜症の場合の場合、生理痛を伴う事が多いです。
これは、漢方では「気滞 きたい」を伴っていると考えます。
気滞とは気の流れが悪い状態で、「通じなければすなわち痛む」といい、気の流れがわるくなるとその部分で腫れや痛みを起こすと考えています。
ですから、気の流れを良くしていく事が大切です。
気の流れが悪いと、血の流れもわるくなり、結果として、淤血や痰湿、湿熱もたまります。

また、これ以外にも、冷え、食事、ストレスなども原因です。

五臓のバランスも考えます。
脾は消化機能です。脾が悪いと、未消化物が体の中にたまりやすくなります。
肝は自律神経やホルモンをコントロールしています。気の流れを調節していると言えます。
心は脳の働きも含めます。視床下部を通して、ホルモンのバランスと関係しています。
腎は子宮や卵巣も含めています。
肺は、気の流れを調整して、免疫を調整しています。内膜症の場合は、ピックアップ障害の場合も多く、また抗体などが多くなり、原因不明の不妊症になってしまう事も多いようです。

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